バイク熱。
いや、生活が困窮しているから、それどころじゃないというだけだ。
まったく、貧困にあえぐ立場のくせにバイク熱なんぞ出しやがって!俺のバカめ!
でも乗りたい。
老い先短いのだ。かろうじて五体満足な今のうちにやっておかないとダメなのだ。
さあ、どのバイクにする?
レスポールカスタムを売って買える125ccか?
ただ、こいつは今、日本に1台しかない。
輸入車で代理店も少ないし、なんとも仕方ないのだろうが、せっかく新車を買うのに色も選べないというのは切ない。
在庫は青、俺が欲しいのは赤。
もちろん青も魅力的。青でもいいかな。って思うほどだ。
そういえば250ccのほうも在庫が少なくなっている。
売れまくっているのだ。
いやー、まいった。
って、こっちはギター売っても買えないのだが。
いやー、どっちも魅力的。
悠々と流して走るアメリカンか、
颯爽と駆け抜けるイタリアンか、
俺の中にはどちらの血も流れているので、この二択は非常に悩ましい。
こう見えてイタリア生まれなのだ。
そしてハンバーガーの食べすぎでアメリカ人になってしまったという俺なのだ。
真面目に読んだ人ごめんなさいね。