末路に向かって

徒然。意識無意識。

感謝しかない

人生は思い通りになる。

 

これは真理かもしれない。

 

人生は思い通りはならないと思う人がいて、やはり思い通りにならないとき、それは思い通りになったということになる。

 

やはり思い通りになるのだ。

 

 

ここに、この世のすべてに飽き果ててしまったつもりの男がいる。

 

しかし、ここにきてほしいバイクが見つかった。

 

男の人生はまた少しスパイシーになりつつある。

 

しかしながら、バイクはとても高価で、男は無職。

 

一見すると『叶わぬ夢』。

いや、それどころか『たわごと』でしかない。

 

本来なら、男もそこで諦める。

これまでもそうだった。

ほしいギターや腕時計やクルマを見つけるたびに、ありとあらゆる可能性について思考を巡らせていたのだが、結局は諦めるより他に選択肢はなかった。

 

もちろんハードルの低いほうで妥協したり、偶然の出会いによって叶ったこともあるが、妥協を伴うものは結局のところ手を離れていった。

 

ときにそれは破損したり故障したり、またあるときには生活に困窮して売却を余儀なくされたり。

 

 

しかしながら、今回のバイクはどうか。

 

どうにも諦められないのだ。

 

これまで欲したいくつかの物欲の中で、最も高価で、さらに購入してからも維持費を必要とする物であるにもかかわらず、それに跨り走る自分をイメージし、共に過ごす時間を妄想してしまうのだ。

 

それも、苦労して手に入れ、家宝のようにとても大事にしていたバースイヤー製造のレスポールカスタムを手放してもいいと思うほどに。

 

これについては、後々絶対に後悔するのが目に見えているのだが、それでもそう考えている。

 

あと10年もすれば価値は倍増する。

 

それはもうハッキリしている。と言い切れるほどのレベルだ。

 

 

どこかに居ないものか。

 

喉から手が出るほどにレスポールカスタムを欲している誰かが。

 

俺は買取価格より高く売り、相手は相場より安く買える。

 

まさにwin&winである。

 

 

。。。などといい歳した大の男が、昼間っから働きもせずに妄想するほどに、バイクに夢中になってしまったのだ。

 

さてさて。どうしたものやら。

 

とりあえず、このような状況であることは、実は感謝でしかない。

 

生きることにすら飽き果てていた男には何よりのご褒美である。

 

さて、あと必要なのは綿密な作戦と実行力だけだ。