末路に向かって

徒然。意識無意識。

サイズ比較

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せっかくなので並べてみた。

サイズの比較になる。

やはりキンダータイムは小さくて、いかにも子供用ってサイズ。

しかし、1950年代だと紳士用がこれより小さいのだ。

進化するにつれコンパクトになるものが大半だが、腕時計は視認性の問題からか大型化する傾向がある。

俺が子どもの頃は、腕時計はその薄さを競っていたように思う。

しかし、今は厚くても良しとされている。

 

まあ、トレンドは変わりゆくものだし、その流行に乗るたびに生産技術は向上してきたのだろう。

 

腕時計ほど試行錯誤を強いられる道具も珍しい。

 

手巻きや自動巻きなどの機械式から始まり、音叉式だのクォーツだのが発明され、クォーツにより機械式が駆逐されつつも、機械式がそれとは別の道を進み始めた。

そしてクォーツはクォーツで、エコドライブやスプリングドライブなどの新技術で最先端技術を磨き、とうとうスマートウォッチなるものまで登場。

スマートウォッチはもう小型のパソコンを腕に巻いているようなものだ。

 

時間を見るだけでなく、メールだってできるし、ライトとしても使える。もちろん条件を満たせば電話にもなる。メールに添付された写真だって見れる。

PayPayやSuicaなど支払いツールとしても利用できるし、文字盤のデザインも簡単に変えられる。

 

機械式腕時計愛する人達は『そんなの時計じゃないやい』と言うだろうが、立派な時計なのである。

 

というより、かつて腕時計はその時代に必要なツールだったのである。

日付や曜日を教えてくれる時計なんて、まさにツールだったのである。

機械式なのにアラーム付きだったり。

 

そして、現在のニーズはスマートウォッチを求めていたわけだ。

 

それはきっと誰かの『あったらいいな』なのだ。

 

時計としても最も正確だし。

 

では、機械式腕時計とは何か?となる。

 

一言で言えば『趣味』です。ってところか。

 

ここに人間の面白さがある。

 

数年に一度のメンテナンスを必要とし、部品点数の多さは故障リスクにつながり、何より製造にコストがかかる。

 

とりあえず資産価値とか言う話は置いとく。

そんなのごく一部のブランドに限った話だし。

 

とにかく、めんどくさいことこの上ない。

 

なのに、あえてそれを選ぶ人が存在する。

 

バイク乗りに似ているかも。

雨が降れば濡れる。止まれば倒れる。クルマよりもメンテナンスに手間暇かかり、燃費だって悪い。

それでもなおバイクを選ぶ。

 

かくいう俺もバイク好きなのだが。

 

人間とは実に不思議な生き物なのである。